年頭のご挨拶
2021.01.01
フルーツ山梨農業協同組合
代表理事組合長 中澤 昭
明けましておめでとうございます。組合員の皆様、そして地域の皆様方には輝かしい新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
旧年中は、JA事業全般にわたり、格別なご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、新型コロナウイルスによる世界的な経済・社会への影響で生活様式が変わる中、農業関連事業にも経験のしたことがない大きな打撃がありました。
さらに、追い討ちをかけるかのように山梨県下では、7月に長い梅雨が続き、梅雨が明けた8月には一転して猛暑となるなど、天候不良により農家にとっても大変苦労の多い年でありました。
しかし、そのような過酷な状況でも、長年培った栽培技術とたゆまぬ努力により品質の良い果物を生産することで、市場からの高い評価を得て販売単価が上がり、天候不良による収量減少の被害を最小限に食い止めることができました。
また、昨年発生しました桃のせん孔細菌病につきまして、県下一斉の徹底した防除により順調に回復に向かっていることは明るい話題でもあります。
農家やJAを取り巻く環境は、日に日に厳しさを増し、大きな変革期を迎えていることは、ご承知のことと思います。そこで、JAでは理事会など様々な会議体において役員や幹部職員と検討に検討を重ね、経営改革に取り組んでまいりました。
各支所運営協力委員会にご協力いただき、昨年9月から開催いたしました組合員説明会において、支所の統廃合に向けた意見交換を行ってまいりました。この改革により、今までに比べてご不便をお掛けする地域もあることと思いますが、引き続きご理解とご支援をいただけますようお願い申し上げます。
これからもJAは、新型コロナウイルスの一刻も早い収束を願うとともに継続した感染拡大防止に努め、総合事業の機能と役割を最大限に発揮し、「食と農を基軸として、地域に根ざした協同組合」として、農業と地域を豊かにし、安心して幸せに暮らせる社会の実現を目指します。加えて、この年の始まりを本格的な経営改革のスタートとして未来への歩みを1歩ずつ着実に進めてまいります。
本年が、組合員・地域の皆様にとって素晴らしい年となりますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。